surgery避妊・去勢手術
手術による事故を限りなくゼロにするために、全ての手術を行う動物に
術前検査・静脈血管確保・静脈点滴・安全性の高い麻酔薬の使用・気管内挿管・人工呼吸・鎮痛薬の投与を行っています。
手術可能月齢:当院では、生後3カ月頃から不妊手術を行っていますが、7カ月以降が最適とされています。
※発情期は、合併症のリスクが高いためなるべく避けて行います。
避妊手術はどうして必要?メリットは?
避妊手術
卵巣腫瘍・乳腺腫瘍・子宮疾患の予防、発情ストレスの軽減、事故による妊娠や感染症の予防
去勢
精巣腫瘍・前立腺腫瘍のリスク低減、発情ストレスの軽減、事故による雌への交配の予防、攻撃性の緩和
避妊手術(猫) | 30,000円 |
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去勢手術(猫) | 20,000円 |
避妊手術(犬) | 40,000円~ |
去勢手術(犬) | 25,000円~ |
※体重や、持病・体格により前後しますので目安としてお考えください。
※消費税・術前検査料金は別途必要です。
実施までの手順(避妊手術)
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血液検査と身体検査で手術が安全に行えるかをチェックします。手術が可能であれば、予約を入れていただきます。
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当日は、絶食してきてください。(麻酔前後に嘔吐すると誤嚥による急変のリスクがあります)
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手術当日は午前中に病院へ連れてきていただき、血管確保や鎮痛剤の術前投与を行い、お昼から全身麻酔・人工呼吸下で手術を行います。
※手術には半導体レーザー BERG・シーリングシステム TESSを使用するので、体内に糸が残らず、痛みも少なく済みます。
※皮内縫合を行うため、糸が体外に見えず、回復も一般的な縫合よりも早くなります。 -
翌日に退院となります。お腹に腹巻のようなものをさせていただくか、エリザベスカラーをします。
術後の傷を、湿潤に保つことでほとんど上皮化が終了しており、傷跡も目立ちません。3~4日後に術創の検診に来てください。 -
約10日後に抜糸を行い、終了です。
- 先制鎮痛と局所麻酔・注射麻酔を組み合わせた疼痛管理で痛みを軽減できます。
- 体内には、すべて吸収糸を用いますので6ヶ月後には自然に吸収されます。
- 術後の傷に消毒を行いません。(縫合創に消毒をすると治りにくくなります。)
- 妊娠の可能性が無ければ,卵巣のみ摘出することで、手術時間の短縮や動物への痛みの負担を軽減できます。
※ 子宮卵巣全摘出の半分ほどの傷口での手術が可能なだけではなく合併症(術後の出血や膣分泌物の排出)が起こりにくいことが報告されています。
過去には、卵巣だけの摘出では子宮の病気が予防できないと指摘する獣医師もいましたが、長期的副作用として起こる子宮内膜炎や子宮蓄膿症、尿失禁に関しては差が見られなかったとの報告が2006年に発表されました※1。
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Making a rational choice between ovariectomy and ovariohysterectomy in the dog: a discussion of the benefits of either technique. Bart van Goethem1, Auke Schaefers-Okkens, Jolle Kirpensteijn 1 Department of Clinical Sciences of Companion Animals, Faculty of Veterinary Medicine, Utrecht University, Utrecht, The Netherlands. bart.vangoethem@tiscali.be